産経新聞平成16年03月23日
●この裁判が第三紙で報道されました●
〜「百人斬り」は事実無根〜
『産経新聞』平成16年3月23日



 昭和十二年の南京攻略戦で旧日本軍の二将校が日本刀で殺人ゲームを行ったとする「百人斬り報道」について、毎日新聞社が発行した昭和史年鑑で同社の前身、東京日日新聞の報道を「事実無根」と全面否定していたことが分かった。東京地裁で先月開かれた民事訴訟でこの年鑑が証拠提出され、明らかになった。毎日新聞社側は年鑑の記述は執筆者の個人的判断に過ぎず、百人斬りに関する社の公式見解とは異なるとしており、当時の報道内容は真実だったとしている。

 この年鑑は「昭和史全記録 Chronicle(クロニカル)1926―1989」。「一億人の昭和史」や「決定版昭和史」の続編にあたり、平成元年三月に改元を機に発行した昭和史年鑑で、カメラ毎日の元編集長、西井一夫氏(故人)が編集人を務めた。
 「南京入城と大虐殺」のページで「百人斬り“超記録”」との見出しで東京日日新聞の報道を商会。「この記事は当時、前線勇士の武勇伝として華々しく報道され、戦後派南京大虐殺を象徴するものとして非難された」とあり「ところがこの記事は事実無根だった」と記載。当時、少尉が負傷し、「天晴れ融資と報道されれば花嫁候補はいくらでも集まる」と報道が冗談がきっかけだったことなどを列挙。少尉は東京軍事裁判では事実ではないと釈放されたが、二ヵ月後再召喚され、南京軍事法廷で死刑になったと記している。
 二将校の遺族が信憑性に乏しい報道、出版で名誉を傷つけられたとして朝日、毎日両新聞社と朝日新聞元編集委員の本多勝一氏、柏書房の四者への損害賠償などを求める訴訟を東京地裁に起こしている。毎日側は東京日日新聞の記事は@時間の経過で請求権が消滅しているA報道当時、二人は記事で英雄視されたB報道は適正に取材し、取材結果を正確に記載した―などと報道内容の信憑性には触れずに名誉毀損には当たらないと主張していた。
 ただし毎日側は「百人斬り」は戦闘中の出来事を報じたもので「悪意を持ち捕虜を虐殺したと、誤って引用したものまで責任を問われる理由はない」とも。
「ニ少尉が捕虜らを据えもの斬りにする『百人斬り』競争をしたことは明らかな事実」とする本多氏の主張とも一線を引いている。
 「昭和史全記録」は先月二十三日の口頭弁論で証拠として提出されたが、同書の記述について毎日側は「執筆担当者が自らの判断で文献から引用、記載した。毎日新聞社の正式決定を経た公式見解ではない」と書面で釈明。
 さらに「百人斬り」の報道内容の信憑性にも「報道は真実」とする見解を法廷で初めて明らかにした。
 毎日新聞社社長室広報担当の話 「現時点で当社の見解は書面の記述に尽きていると考えており、法廷外でのコメントは遠慮したい」
『産経新聞』平成16年03月23日












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